「デザインの力でさらなる感動を届けたい」ライトフライヤースタジオのプロモーションデザイナー対談

駅や街中で見かける大きなポスター広告、リアルイベントでのロゴやキャンペーングッズ、SNSに流れてくる動画広告……。実はこれらのデザインもライトフライヤースタジオのマーケティング部のデザイナーが内製で制作しています。

今回は「毎日のようにコンテンツに触れているから、広告やイベントにも愛を込められる」と話すプロモーションデザイナーにインタビュー。数字と向き合い、チームで企画を動かしながら“好き”を届けるその仕事の魅力を聞きました。

野呂 杏奈
マーケティング本部 / マーケティング部 / デザイングループ / シニアマネージャー

2014年ゲームのアートディレクターとして入社。2020年よりマーケティング部への配属を希望し、プロモーションデザイナーへ。現在は、自らもデザイナーとしてクリエイティブの制作、進行管理、品質管理を担当しながら、シニアマネージャーとしてチームのマネジメントも担っている。

白井 小太郎
マーケティング本部 / マーケティング部 / デザイングループ / デザイン2チーム マネージャー

映像制作会社での経験を活かし、2019年派遣社員としてライトフライヤースタジオへ入社。2023年4月から正社員となり、現在は、動画制作を中心としたデザイン2チームで動画制作とマネージャー業務を担当している。

ゲームの魅力を「伝える」プロモーションデザイナー

── まずは、お二人の業務内容から教えてください。

野呂2014年にゲームのアートディレクターとしてライトフライヤースタジオに転職しました。2020年からはマーケティング部所属のデザイナーとして、バナー広告の制作、生放送やリアルイベントで使うロゴやスライド等の制作、街中や駅にあるような屋外広告のデザインなどプロモーションに関わる全てのクリエイティブの制作・管理をしています。また静止画制作を専門とするチームのマネージャーをしながら、シニアマネージャーとしてデザイングループ全体のマネジメントもしています。

── なぜ、アートディレクターからマーケティング部へ異動されたのでしょうか?

野呂数年前に新規タイトルの開発にアートディレクターとしてアサインされたことが、ひとつのきっかけになっています。立ち上げから開発にあたって経営層やビジネス部門の方々が、「ゲームを作る」だけでなく、クリエイターに「ゲームを作る環境」をどれだけ整えてくれているか、クリエイターが「作ったものを」届けるためにどれだけ苦悩しているかを知ることができました。

その経験から、ゲームを「作る」楽しさとともに、「作ったもの」をより多くの人々に「届けたい」という思いが強まり、次第にマーケティングに興味を持つようになり、異動を希望しました。

── すごく素敵なキャリアですね。白井さんも教えてください。

白井私は動画のプロモーションクリエイティブを制作しながら、動画制作を担うチームのマネージャーとして、マネージメントも行っています。動画チームでは、デジタル広告用の動画を中心に、生放送で使用するプロモーションビデオや屋外広告で流れるクリエイティブなどプロモーションに関わる映像を幅広く制作・管理しています。


私たちは自社ゲームをプロモーションするインハウスのマーケティング部門なので、日々自社ゲームに触れつつ、開発とも相談しながらクリエイティブを制作することができます。それにより、関わる人が多いのもひとつの特徴かもしれません。誰かから言われたクリエイティブを作っていくという感じではなく、マーケティングプランナーはもちろん、開発・ビジネスチーム問わず社内外の人と連携し、プロモーションのデザイン全般に関わります。

野呂他職種だけではなく、マーケティング部では、静止画チームと動画チームが連携して一緒にクリエイティブを作ることができますからね。動画チーム、静止画チーム、それぞれだけでは表現しきれないような新しいプロモーション表現に挑戦できる体制が整っているのも特徴です。

── 確かにインハウスでマーケティング、プロモーションを一括しているってなかなかないように思いますね。

野呂そうですね。所属がマーケティング部なので、ダイレクトにお客さまの反応が見えることもやりがいになると思います。日々、マーケターと一緒に施策に対してのお客さまの反応やデジタル広告のレポートを見ながら「より良いクリエイティブにするにはどうしたらいいか?」を試行錯誤しています。具体的には、広告のクリック率やコンバージョン率といった定量的なデータに加え、SNSコメントやイベントでの反応といった定性的なフィードバックですね。
これらを通して、自分たちの施策がお客さまにどう伝わっているのか、何が響いているのかを日々肌で感じることができるんです。失敗も成功も、次のクリエイティブをより良くするための貴重な学びだと捉えています。
デザイナーから「こういう見せ方にするのはどうだろう?」と提案することもあります。トップダウンで言われたものを制作するだけではなく、マーケターと共に施策を進めている感覚はありますね。

また、デザインチームでは、「このキャラなら私が!」と自ら手を上げて制作に関わることも可能です。好きなキャラクターやコンテンツの魅力に想いをのせて制作することもできます。

白井数字やリアクションなどお客さまのリアルな反応が見えると、モチベーションは上がりますよね。想定していた数値が出なかった場合は「次こそは!」とメラメラとした気持ちが沸き起こってきますし(笑)。自分の生み出したものに責任を持てるのはマーケティング部に所属しているデザイナーが得られるメリットかもしれません。

もともと動画制作会社にいたので単発のお仕事が多かったのですが、ひとつのコンテンツとじっくり向き合えるのはインハウスの良さですし、クリエイターとしても工夫しがいがある部分です。今は少し変わった願望ですが、『ヘブンバーンズレッド』(以下、『ヘブバン』)の“広告のファン”を増やしたいなとも、思っています。全く違うもので新鮮さを演出するというより、好きなコンテンツの良さを活かしながら「今回はこうきたか!」とお客さまがより楽しみにしてもらえるような広告をお届けしたいですね。

お客さまのリアルな反応が見えた「ヘブンバーンズレッド3rd Anniversary Party!」

── これまでのお仕事の中で印象に残っているプロジェクトがあれば教えてください。

野呂色々ありますが、直近では『ヘブバン』3rd Anniversary Party!でのコラボカフェ企画ですね。

コラボカフェの内装からメニューの作成、コースターなどのコラボアイテムまでマーケティング部のデザイナーが担当した

野呂『ヘブンバーンズレッド』の3周年イベントでは、来場者のみなさんに、特別な思い出をつくっていただきたいと思い、イベント会場でもコラボカフェなどの企画をやりたいと考えていましたが、いろんな制約でイベント会場では実現できませんでした。

普通ならそこで諦めるところですが「じゃあ自分たちでコラボカフェを作っちゃおう」という方向へシフトしたんです。

── 自分たちでコラボカフェを作っちゃったんですか!?

野呂会場の近くのカフェに相談したところ、とあるカフェにご快諾いただき、コラボカフェを実現することができました。ロゴやノベルティグッズ、パネルの展示に内装、ドリンクメニューの写真撮影まで、チーム一丸となって頑張りました。

前日まで展示用のパネルを切っていて、当日もマーケティング部が総動員で対応し、文化祭みたいな気持ちを思い起こすことができました(笑)。大変でしたが、当日には多くのお客さまにご来店いただき、お客さまも楽しんでいただけた様子が伝わってきて嬉しかったです。白井さんも寒い中誘導頑張ってくれましたもんね。

白井頑張りました(笑)。

私も『ヘブバン』3rd Anniversary Party!でいうと「特報」のプロモーション動画を制作したのですが、その動画を会場で放映した時のお客さまの「うぉ〜〜!」 という驚き、喜びの歓声は忘れられません。

白井特報動画で登場した七瀬七海は『ヘブバン』における人気のキャラ。複数部署のメンバーと連携しなければ完成できない動画だったので、いろんな苦労や想いを乗り越えて制作したものに対してのお客さまの歓声は忘れることができません。インハウスの動画クリエイターだからこそ、お客さまとの感動したリアクションをダイレクトに感じれるのは醍醐味だと思います。

また、ライトフライヤースタジオにはグローバル施策があることも魅力のひとつ。海外の屋外広告に関われるのはやりがいにもなりますね。

イベントだけじゃなく、海外での屋外広告も制作している。「8メートルの看板の印刷はスケールの大きいプロモーションが可能な会社じゃないと絶対にできない。国内外のDTPが身につくのも面白いですよ」と野呂さん

人に喜ばれるものを作りたい人こそプロモーションデザイナーに向いている?

── お二人とも子育てをしながら働いているパパ・ママですが、仕事と家庭のバランスはどのようにとっていますか?

野呂特別にバランスを取るということはしていません。そもそもパパ・ママが多い職場なので自然と持ちつ持たれつができる風土だと思います。

白井この風土は、個人にある程度の“裁量が任されている”からこそ成立しています。マーケティング部のデザインチームは、自ら手をあげてやりたい案件を進めていけるので、挑戦したいフェーズにいる人なら「今度屋外広告やってみたい!」と参加できるし、今はバナーで自分のクリエイティブを極めたいって人は、好きなだけバナー作りに専念できる。自分のスキルセットやライフステージに合わせて、チャレンジしやすい環境なのかもしれません。

もちろん全員が好きなことをしていたら明後日の方向へ向かってしまう人が出てくると思うのですが、ライトフライヤースタジオはブランドとして、目指すところがしっかり定まっているのがいいところ。目的のための手段を自分の裁量で決めたいデザイナーには働きやすい環境だと思います。

── 一言で「デザイナー」と言ってもさまざまですが、お二人はどんな方と一緒に働いてみたいですか?

野呂人に喜ばれるものを作りたいデザイナーは、プロモーションデザイナーに向いていると思います。美しいデザインを作りたいという気持ちは、デザイナーとして自然な欲求だと思うんです。さらにそこから「どう届けるか?」まで考えることに面白さを感じられる人は、届いてる実感を感じやすいので、向いているのではないでしょうか。

白井言われた通りのデザインを作っていくだけじゃなく、「こうしたらもっと良くなるのでは?」と提案したり、課題に対して意見を出したり、工夫を考えるのが好きな人が向いていると思います。

あと根底に、業種関係なく一緒に働く仲間へのリスペクトがある方とご一緒したいですね。プロモーションデザイナーはマーケターとチームで働くことが多いので、仲間と一緒に働くことを楽しめる人が働きやすい環境だと思います。

── 仲間と働くことの楽しさを感じられるって大切ですね。日々フィードバックを受けながら、チームで改善や工夫を重ねていけるのは、やりがいにも繋がりそうですね。

野呂ゲームなどのエンタメを扱う会社のマーケティング部門でデザインを届ける醍醐味は、そこにあると思います。とにかく施策の数もいっぱいありますから。マーケターと一緒にお客さまの反応を確認しながら、よりよい施策をよりよいクリエイティブで届けられる。

プロモーションデザイナーが関わっているのは単なる広告クリエイティブの制作ではありません。オリジナルIPそのものの価値や世界観を伝え、共に育てていくという思いもあります。
開発もマーケターも、関わる全ての人が同じ方向を向き、チーム全体でブランドを築き上げていく。

「届けたい」という思いがきっかけでマーケティングに関わるようになりましたが、今はみんなと一緒にこのブランドを大きく育てていくことが面白いと感じています。ぜひこの面白さを共有して、共にブランドを成長させていくことを楽しめる人と一緒に働きたいですね。

ライトフライヤースタジオでは一緒に働く仲間を募集しております

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