UI/UXデザイナーが語る、ライトフライヤースタジオならではのこだわり。理想のお客さま体験を追求する

お客さまの感動につながるUIを設計し、ゲーム画面からアイコンまで幅広いデザインを作成するUI/UXデザイナー。新しい驚きを生み出すために、画面の見やすさや美しさ、触り心地などディティールを追求します。
今回は、UI/UXデザイナーとして活躍する2名の仲間にインタビュー。実際の業務内容や、ライトフライヤースタジオのならではの特徴について聞きました。

長﨑 二郎
プロデュース本部 コンセプトアート室 UI/UXディレクター

コンシューマーゲーム制作会社から、2012年グリーグループに入社。その後、複数のゲームUIデザイン開発に携わる。ライトフライヤースタジオでは『アナザーエデン 時空を超える猫』『武器よさらば』『ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜』のUIコンセプト制作や開発に携わり、現在は『ヘブンバーンズレッド』のUIデザイン開発・ディレクション業務や、新規プロダクトのUIコンセプト立案などに従事。

崔 理
スタジオ本部 第2スタジオ部 Art 1 グループ Art 4 チーム

2018年グリーグループに新卒入社し、UI/UXチームに配属。複数のプロダクトでUI/UXデザイナーとしての経験を積み、現在は、『ヘブンバーンズレッド』のUIデザインの開発、同タイトルのSteam版UI制作を担う。

複数部署と連携し、最高のゲーム体験を追求するUI/UXデザイナー

── ライトフライヤースタジオには、UI/UXデザイナーは何名所属しているのでしょうか?

長﨑タイミングによって変動しますが、約15名の仲間に活躍いただいています。

── 具体的な業務内容を教えてください。

長﨑ディレクター、プランナー、エンジニアとともに、ゲーム内の表示物や画面レイアウトをデザインし、ゲームエンジンに組み込むという作業がメインです。とはいえ、単純に機能面の要件をデザインに落とし込むだけでなく、「どのような体験価値をつくるか」までチームメンバーと一緒に考え、デザインとして提案しています。

具体的な制作物としては、ワイヤーフレーム、レイアウトのデザインはもちろん、アイコンやバナーなど、ゲーム内で使われる細かい画像制作まで担当します。一通り完成すると、ディレクター、プランナー、エンジニアも含めたチームで、テストプレイを実施し、そこで出てきたフィードバックをもとに、ブラッシュアップを重ね、完成までもっていきます。

── 他チームとの連携も多いのですね。

長﨑はい。詳しくご説明しますと、プランナーとは仕様をすり合わせ、エンジニアとはゲームエンジンへの実装について相談をしながら進めることが多いです。ときには、2Dデザイナー、3Dデザイナー、エフェクトデザイナー、サウンド、QA担当者、ローカライズ担当者ともやり取りしながら業務を進めます。比較的、他チームと関わることが多い職種だと思います。

多くのお客さまから認知される、「ライトフライヤースタジオらしいUI」

── ライトフライヤースタジオならではの、特徴について教えてください。

長﨑まずはお客さまからいただくご要望やご意見に対して、スピード感をもってきめ細かく対応しているところかなと思います。いただいたご意見をただ順次対応していくだけではなく、本質的に何が必要とされているかを考え、具体的なアクションに落とし込んでいっています。また、「ライトフライヤースタジオらしいUI」が認知され始めていることも、特徴の一つだと思っています。

── 「ライトフライヤースタジオらしいUI」とはどのようなものなのでしょうか?

長﨑ちょうど昨年、「ライトフライヤースタジオらしいUI」を言語化するために「UIデザインブランドアイデンティティ」の再定義をおこないました。その過程で、ライトフライヤースタジオのUIビジュアルがお客さまからどう認知されているのかの調査を実施し、UIデザインにおける「色や光の美しさ」であったり「ゲームの世界観を忠実に再現し没入感を高める」あるいは「SNSについ投稿したくなるような画面」といった事柄が、お客さまからご評価いただいていることがわかりました。

UI/UXがもたらす「価値の言語化」と「ブランディングの確立」

── より良いゲーム体験を提供するために、UI/UXにおいて、とくにこだわっていることを教えてください。

長﨑数えきれないほどありますが、今回は代表的なものを2つ紹介します。
1つ目は、「UI/UXデザインがもたらす価値の言語化による組織強化」です。UIデザインに対する客観的な審美眼を養い、トレンドを学ぶための取り組みとして「UI Discussion」という勉強会を実施しています。
内容としては、世の中にすでにリリースされているゲームから毎週2本をプレイし、UI/UXデザインの優れているところや課題について、参加者で意見交換する場となっており、9年ほど続けています。

── 毎週2本を9年! それはすごいですね!

長﨑そうですね、こういった試みを継続していくことで、UIデザインにおける「なんとなく良い」「なんとなく悪い」といった抽象的な印象を掘り下げ、言語化する能力をトレーニングすることができます。その結果、個人の主観や技術に頼らずとも、良いUIデザインについて説明できる能力が高められていると実感しています。
2つ目は、「UIデザインのブランディング強化による認知向上」です。「UIデザインブランドアイデンティティ」を再定義し、社内に向けてスライドや動画を共有することで、アウトプットに一貫性をもたせ、より深い認知獲得を目指しています。

── ブランドアイデンティティは、どのようにまとめていったのでしょうか。

長﨑先ほどご説明したお客さまからの認知調査だけでなく、「社内の仲間が思うUIビジュアルの特徴」「将来トレンドとなるUIビジュアル」についても調査・検討し、最終的には3つの言葉に集約させました。
1つ目は、「色と光に情緒を」です。光のうつろい、色彩の調和・響きあい、といった色彩美を備えた画面構築をおこない、「いつ見ても美しい、そして綺麗」といった鑑賞物として耐えうる付加価値のある画面構築を指します。
2つ目は、「世界観に誘う」です。お客さまをゲームの中の世界により深く導くことを指します。原作の熟読はもちろん、Webサイト、広告、映像、物販といった原作を取り巻くあらゆるメディアに深く触れ、作品に対する理解を深めたうえで、トランジションやアニメーション演出として落とし込み、ゲーム機能とモチーフの融合をおこないます。
3つ目は、「共有されるデザイン」です。お客さまがSNS上で、つい共有したくなるような画面づくりを指します。キャラクタービジュアルの魅力が出ている画面、成長させたパラメータの自慢、自分だけが気が付いたゲームの魅力など、テーマは多岐に渡ります。

チーム全体のこだわりは長﨑さんのおっしゃる通りです。私が個人的に業務で大事にしているのは「定石」と「新しさ」のちょうど良いバランスを取ることです。とくに私が携わっている『ヘブンバーンズレッド』は、2年以上運営されているタイトルで、すでに多くのシステムが搭載されています。
そのようななかで新しいデザインを実装する際は、お客さまの使いやすさを考えると、既存のルールを踏襲することが重要です。しかし、同じような画面づくりを続けると、新しい楽しさが生まれにくくなってしまいます。ある程度ルールを守りながらも、新しい驚きのある画面をつくるバランスを意識しており、新しさ7割、既存3割を心がけています。

体験価値向上を目指し、さらなるレベルアップを目指す

── お二人が、今後チャレンジしたいことを教えてください。

長﨑引き続きライトフライヤースタジオブランドとしてのUI/UXデザインの認知を高め、お客さまにより選んでいただけるタイトルづくりに貢献できればと思っています。そのためにも、知見の蓄積や言語化、開発経験の共有を強化し、高品質なアウトプットや、組織強化に挑戦し続けたいです。
個人的には、ワールドワイドでヒットするゲームUI/UXの開発に携わり、多くのお客さまに楽しいゲーム体験を提供したいと思っています。

直近の目標は、『ヘブバン』で追加される新しいコンテンツについて、質の高い体験を届けることです。ただ押すだけでも気持ち良いボタンデザインやアニメーション、感動を生み出す演出づくりなど、理想を実現させられるスキルの追求を続けます。
その先は、UI/UXチームで他の仲間を牽引するポジションを任され、今よりも広い目線でゲームづくりをすることが目標です。

── 今後どのような方と一緒に働きたいか、教えてください。

長﨑普段から、ゲームのUI/UXデザインはもちろん、世の中の様々なデザインに興味をもち、自分なりの分析ができる方と一緒に働きたいです。そのうえで、一緒に働く仲間に、敬意をもちながらコミュニケーションが取れる方だと良いと思います。

私は、どんなに小さなことでも質問をしてくれる人と一緒に働きたいです。1つの質問が、タイトルのクオリティアップにつながることも多いです。プロジェクト内にオンライン上の雑談部屋が用意されており、質問や意見交換が気軽にできる環境が整えられています。この環境をうまく活用いただき、チームに良い影響を与えてもらいたいです。

── 最後に、ライトフライヤースタジオではどのような方が活躍できるか、お2人の考えを教えてください。

長﨑任された業務を実行できるスキルがあり、長期目線でUI/UXデザインのあるべき姿、理想や夢を模索し続け、周囲を巻き込んで業務や育成に取り組める方だとよりご活躍いただけると思います。

同感です。加えて、UI/UXデザインだけでなく、開発プログラムに関してのスキルも身につけたい方にとっては、最適な環境があるとも思います。ライトフライヤースタジオのUI/UXデザイナーは、デザインだけでなく開発領域にも携わるからです。周りには、聞けば答えてくれる仲間が多くいるので、その環境を大いに活用することで、ほしいスキルをどんどん身につけられるのではと思います。

ライトフライヤースタジオでは一緒に働く仲間を募集しております

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